東日本大震災直後に大分から医療チームの一員として派遣された大分赤十字病院看護師の若林薫さんが、今年4月にも再度支援活動のために被災地を訪れ、長期に渡り避難生活を強いられている被災者の方の健康調査などの活動を行いました。今回、その若林さんをお招きし、職員研修会という形で、支援活動の報告会を開催しました。
震災直後及び現在の被災地の厳しい状況を報告していただきました。特に、長い避難生活の中で精神的に周りから孤立化していく方が多く、深刻なケースも見られるとのことで、いろいろな意味で復興にはまだほど遠いと感じました。
当院ホームページのトピックスでもご案内していますが、当院副院長の中村英次郎が代表世話人を務める第12回大分外傷研究会(8月2日18:50~大分オアシスタワー)にて若林さんがこれらの支援活動について講演します。特別講演は、『東日本大震災 石巻災害医療の全記録』の著者である東北大学病院教授の石井正先生です。
大分もまた南海トラフ大地震の危険性が叫ばれています。今回の震災の貴重な体験を参考にして、災害に備えたいと思います。(里)