3月6日(土)第25回糖尿病相談会を開催しました。 今回は『食事』『運動』『薬物』療法がある中で、食事療法を取りあげました。まず木下院長が『糖尿病ってどんな病気?』と題し時折クイズを織り交ぜながら糖尿病で高血糖になるメカニズムやインスリンの働き、糖尿病の合併症について説明しました。話の中で、HbA1c(ヘモグロビンA1C)の値を6.5%未満にコントロールすることの重要性、糖尿病をコントロールするのは患者さん自身の糖尿病への理解と、食生活や運動などの頑張り、そして病院のでの検査や薬による治療などが大切になる。患者さんと病院の協力によるHbA1cのコントロールを実施していきましょうと話しました。 |
糖尿病の合併症 |
太い血管の障害(動脈硬化) |
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脳梗塞や心筋梗塞 |
細い血管の障害(三大合併症) |
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腎症・網膜症・神経障害 |
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糖尿病三大合併症を防ぐために |
糖尿病三大合併症を防ぐために |
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HbA1cを6.5%未満に |
動脈硬化を防ぐために |
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HbA1cを5.8%未満に |
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※動脈硬化には禁煙と高血圧・高コレステロール血症のコントロール(肥満の是正)も必要 |
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HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは? |
過去1~2カ月の血糖の平均値の指標。 高血糖を持続していると高い値になる。 |
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次に中村管理栄養士より食事療法について説明しました。食事療法においては、食べてはいけない物が多いわけではなく、大切なことは『適正なエネルギー量』を『バランス良く』『規則正しく』とることが必要と話し、参加者全員の必要カロリーや4つの食事ポイントなどを話しました。会場からは食事に関する質問が多く出され、『野菜が良いのは理解できるが好きな野菜を食べ続けて良いか?』や『仕事により夕食の時間が遅くなった場合どうすればよいのか?』、『食後のコーヒーはブラックなら良いのか?』など日頃の食生活に関する質問が多く出され熱心にメモをとる姿が見受けられました。 次回の糖尿病相談会も、参加者の皆さんが楽しんで糖尿病について学べるような企画に、明野中央病院糖尿病スタッフ一同取り組んでまいります。ご参加いただきありがとうございました。
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食事の4ポイント |
① 食事の時間帯 朝食7~8時 昼12~13時 夕18~19時 |
② 食事の量 指示カロリー内に収めること 副食のおかず量のとりすぎは注意 |
③ 食事の回数 1日3食でまとめ食いをしない |
④ 食事の内容 バランスの良い食事を行う(野菜中心) |
※間食の有無・アルコールの量にも注意 |
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調理方法によるカロリー差 |
① 生 |
② 蒸す |
③ 焼く |
④ 炒める |
⑤ 煮る |
⑥ 油で揚げる |
下に行くほどカロリーが高いので注意する |
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木下院長より糖尿病について解説。基本的な内容から合併症まで幅広く解説しました。 |
参加者からは熱心にメモを取る姿が見受けられました。 |
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中村管理栄養士より食事のポイントについての解説。食事の時間帯や調理方法についても詳しく解説しました。 |
おにぎり1個と同じカロリーになる野菜の量を解説しました。野菜は低カロリーのため非常に多くの量が必要です。 |
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2010/3/11 |