今 回の糖尿病相談会は、最近話題のメタボリックシンドローム※)などを念頭におき、「あなたの血管大丈夫」と題して、糖尿病の代表的合併症である脳卒中や心 筋梗塞のなりやすさを参加されたそれぞれの方に、参加者自身の検査結果をわかりやすいレーダーグラフを作成し、こうした説明を中心に進められました。 | ||
配布された検査結果を示すレーダーグラフ 主治医からのコメントは木下院長直筆で 各参加者にメッセージが記載されている |
レーダーグラフにおける各項目の 指標を参考資料として一緒に配布 |
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【HbA1cについて】 当院で糖尿病の重症度を検査する項目として欠かせないHbA1cは、月に1度糖尿病患者様検査受診を進めている。今回の レーダーグラフにも指標として取り上げられたHbA1cについて、日々血液分析を行っている甲斐検査技師より、検査科の立場から参考資料にそって説明が行 われました。 ヘモグロビンを含んでいる赤血球が生まれてから約120日間血管をめぐり続けて、血液中のブドウ糖と結びつきます。一度ついたブドウ糖はヘモグロビンか らなかなか離れないことから、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高いほど、HbA1cも高くなります。通常自宅でも簡易に量れる血糖値は前日からの食事の 影響が強く起こりますが、HbA1cは赤血球の寿命のおよそ半分である2ヶ月間全体の血糖値を反映することができるとして、糖尿病検査に用いられるとのこ とでした。 |
参考資料/アークレイ株式会社製作 | |
【糖尿病と上手な付き合い方】 木下院長より、まず冒頭でも説明しました脳卒中や心筋梗塞のなりやすさについて、検査結果に基づくレーダーグラフの説明を行い、そのうえで、「糖尿病と上手な付き合い方」と題して講話が行われました。 講話では、糖尿病は付き合い方さえ理解すれば決して怖い病気ではなく、むしろ糖尿病があることで普段から生活習慣に気を配ることができるといった良い点 あり、そうした意味で患者様それぞれに上手な付き合い方を知ってもらいたいことを強く説明されました。 |
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【食事について~パンとサラダ~】 相談会開催ごとに参加者から集計するアンケートで、最も知りたいことは食事のことであるということで、今回は日常生活のなかで何気なく食べるパンについてとヘルシー食の代表ともいえるサラダについて、中村管理栄養士から説明が行われました。 パンについては、様々な種類のパンが用意され、参加者にパンのもつカロリー量を当てていただいた。結果として、パンは見かけと持っているカロリー量が異 なっていたことや、1つのパンでおよそ570キロカロリーになるパンがあることに、参加者はおどろいている様子でした。 また、サラダでは中村管理栄養士自らが14種類のサラダを製作し説明されました。サラダでもっとも小さいカロリーだったのはワカメ等が入った和風サラダ で18キロカロリーでした。一方もっとも大なカロリーを持っていたのはカボチャのサラダで79キロカロリーでした。このように、サラダは用いる素材でカロ リーが変ってくること、さらにお供のマヨネーズやドレッシングの種類や量でも大きく変ることをわかりやすく説明。参加者はサラダに近寄りかなり興味深く観 察していました。 |
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◎当院の糖尿病相談会は、 医師、看護師、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、健康運動指導士(糖尿病療養指導士を含む)がチームを組み、取り組んでいます。 |